不妊治療と妊娠合併症の関連性
不妊治療において妊娠した女性は妊娠合併症や児の異常の発症頻度が高いといった報告が散見されます。しかし、その原因が不妊原因など不妊症患者にあるのか、それとも治療内容に原因があるのか不明な点が多く残されています。そこで本研究室では不妊治療施設の俵IVFクリニックとの共同研究により患者データおよび治療内容を解析することにより、不妊治療患者と妊娠合併症の関係を明らかにすることを目的としています。
新しい男性不妊症診断法の開発
不妊原因の半数は男性側にあると考えられています。男性不妊症は精液量、精子濃度、精子運動率など主に精液検査の結果により診断されます。一方でこのような既存の精液検査以外に男性不妊症を評価する方法がないことから、我々の研究室では新しい男性不妊症の診断法を開発することを目指しています。電子顕微鏡による精子の高精度観察について本学ベンチャー企業のNanoSuit株式会社と共同研究を行っています(https://nanosuit.jp/)。
共同研究
男性不妊症の原因遺伝子の特徴づけ
ー 静岡大学 農学部 与語圭一郎准教授ー
静岡大学 農学部 与語圭一郎准教授の研究プロジェクトに参加し、男性不妊症の原因遺伝子の候補であるSLC22A14遺伝子の特徴づけを行っています。
https://www.agr.shizuoka.ac.jp/abc/yogo/index.html
羊水塞栓症の原因遺伝子の同定と特徴づけ
ー 浜松医科大学 産婦人科ー
浜松医科大学 産婦人科が実施する日本産婦人科医会血清事業(羊水塞栓症研究班)において我々の講座は 羊水塞栓症の原因遺伝子の同定と特徴づけに関し共同研究を行っています。
http://www2.hama-med.ac.jp/w1b/obgy/afe3/afe2016.html
過去の共同研究
非侵襲体動センサによる呼吸データ解析のためのアルゴリズム開発
-住友理工株式会社-
なバイタルサインですが、生理的な呼吸パターンの変化を定量的に評価する方法は存在しません。それゆえ本研究では簡便に呼吸パターンを評価するアルゴリズムを開発し、さらにその成果を臨床応用していくことを目的としています。
https://www.sumitomoriko.co.jp/ri200/themes/srk/pdf/product/health_sec01-05.pdf